正直なところ、人間は自分にとって都合の良いことに浸っていたいものです。
現実としてそれは仕方ないことでしょう。
往々にして真実を知ることは不快である場合が多く、
それに対して、自分を無条件で肯定することは単純に気持ちが楽だからです。
自分の我を通せる様な言葉を聞くと、本能的に気分が良くなり、
それを言っている個人や団体に好意や信頼を寄せてしまうでしょう。
しかしながら、
そんな楽だけを続けてしまったらどうでしょう。
結局 最終的に苦しみを招くことの方が多いのではないでしょうか。
真実と道徳
真実と道徳の関係について考えてみます。
真実は概して道徳と密接に結びついていることが多いです。
道徳に反する行動は、結果として私たち自身を苦しめることになるのです。
たとえば、世間で常識とされていることが本当は嘘だったとします。
それに反することが道徳的に正しいと知っていても、
世の中の流れに逆らうことには怖さを感じるものです。
嘘だと分かっていても、流されていれば批判もされず楽です。
しかし、
その怖さを乗り越えてこそ私たちは自分に誇りを持ち、
人生を豊かに生きることができるのです。